♀乙女座と吸血奇術師♂② ~ヴァルゴトマジカルヴァンパイア②~
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-くっそ~っ!まんまとはめられたわ、ヴァンパイア礼士の奴に!

一体でもどこに…-

-如何ですか~っ、クリスマス・イヴのパーティーに、このワイン。

試飲もやってま…-

-一杯もらえますか?

よ~し!気合い入れ直す為のこの一杯!

諦めずに行くわよ~っ!-

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-てな感じで、酔っちゃった訳だけど、あれだけの量で酔うなんて、私お酒向いてないのかしら?

しかも、このサンタルック…

どこで調達してきたのかしら?

気付けば、いつの間にか…-

「…き、君はもしかしてあのと…」

「そんな事は、どうでも良いんです、ヒック!

クリスマス前夜祭なんだから、盛大に彼女の事ハグしてブチューって、やっちゃいなさいな!」

「えっ…」

「あ…」

突然の事過ぎて、言葉にならない、秋野修二と安華江。

そしてそれを遠目で観察していたヴァンパイア礼士は、はあ~っ、と、右手を額に当ててため息をついた。

-おいお~い…

頼むよ、乙女座ぉ~っ。

話がややこしくなっていくじゃねえか。

しかもまずいぜ、あの女、乙女座に関心を持ち始めてやがる…-

-あいつ、修二の知り合いか?

邪魔をするな!

一体、誰なんだ!?-

そんな二人の思惑も分かる訳の無い春子は、気持ちよく酔いしれながら、さらにペチャクチャしゃべり始めた。
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