♀乙女座と吸血奇術師♂②
~ヴァルゴトマジカルヴァンパイア②~
「はあっ、はあっ、も、もう良いでしょう?
もう…駄目…」
「随分と、お困りのようですがお嬢様。
しかし、この俺様の両手も、行き場を決めきれずに立ち往生しているんだ。
…乙女座、お前の口で言うんだ。
上と下、どっちに行って欲しいかを。」
ヴァンパイア礼士の右手が、春子のお腹から太ももへ、左手がお腹からみぞおち、胸の谷間を通って鎖骨をくすぐるように軽快に踊る。
「ん…んんっ…」
「だんだん、可愛い表情になってきたぞ。
さあ、次は邪魔なスカートを取り上げて…
…あら?」
「く、くそっ!暗闇で見失ったか?」
(もっと~っ、もっとして~っ!)
「くっ…
…確かに、確かにここを曲がったんだ!
なのに、なのに一人も髪の長いメガネの女がいない!
くっそ~っ!」
遠山恵美子は、とても悔しそうな顔をすると、その広場から走り去っていった。
「…お前はハートのAを、あの女は人の愛を。
だが、やっぱりマジックの王道といえば、人体消失トリックだとは思わないか?
乙女座!」
「こ…この…」
「ん?」
「ド助平ヴァンパイアめぇ~っ!」
「ぐわっ!」
もう…駄目…」
「随分と、お困りのようですがお嬢様。
しかし、この俺様の両手も、行き場を決めきれずに立ち往生しているんだ。
…乙女座、お前の口で言うんだ。
上と下、どっちに行って欲しいかを。」
ヴァンパイア礼士の右手が、春子のお腹から太ももへ、左手がお腹からみぞおち、胸の谷間を通って鎖骨をくすぐるように軽快に踊る。
「ん…んんっ…」
「だんだん、可愛い表情になってきたぞ。
さあ、次は邪魔なスカートを取り上げて…
…あら?」
「く、くそっ!暗闇で見失ったか?」
(もっと~っ、もっとして~っ!)
「くっ…
…確かに、確かにここを曲がったんだ!
なのに、なのに一人も髪の長いメガネの女がいない!
くっそ~っ!」
遠山恵美子は、とても悔しそうな顔をすると、その広場から走り去っていった。
「…お前はハートのAを、あの女は人の愛を。
だが、やっぱりマジックの王道といえば、人体消失トリックだとは思わないか?
乙女座!」
「こ…この…」
「ん?」
「ド助平ヴァンパイアめぇ~っ!」
「ぐわっ!」