スペース*ソルジャー




「ほら!名前」

「蒼依 ベル」


その子はとても冷静に自分の名前を言った


「か、可愛い~!」

「さっちん!俺、惚れました!」



正直…
カワイイとか好きとか良く分からない



「先生、私の席は?」

「あぁ、じゃ、黒崎の隣ね~」

「はい。」



最悪だよ、これ


ただでさえ女に囲まれた席なのに…


俺の席は窓側から二つ目
一番後ろで左側は空いている状態だった


つまり、またその女が増える…


あぁ、マジないわ。



「ホントにね、私も男の隣は嫌」

「は?」


いきなり何?
ってか、なんで俺の考えてたことに
同意するみたいな言い方…



「何?ハヤトって読むの?」

「あ、はい」

「私の事はベルって呼んで」



なんなのこの子…

とてつもなくクールなんですけど?



まぁ、人の事言えないか




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