不幸ネット
「今、開けます……」
何だか胡散臭いけれど、開けないわけにもいかないと思ったのでとりあえず応じる事にした。
モニターを通してエントランスが開錠された音が響く。
まだ映っている画面上で、女刑事とその他数名の男の人がモニター右端に見切れていった。
しばらくして玄関のインターフォンが鳴る。
こんな時に何よ、と買い物に出かける邪魔をされた事も重なって、私は少し乱暴に鍵を開けた。
「瀬野良美さん。今からあなたの部屋を家宅捜索させてもらうわね」
グレーのパンツスーツに身を包んだ綾目という刑事が、何やらよく分からない紙を私に示すと、背後にいた数人に目で合図を送った。
何だか胡散臭いけれど、開けないわけにもいかないと思ったのでとりあえず応じる事にした。
モニターを通してエントランスが開錠された音が響く。
まだ映っている画面上で、女刑事とその他数名の男の人がモニター右端に見切れていった。
しばらくして玄関のインターフォンが鳴る。
こんな時に何よ、と買い物に出かける邪魔をされた事も重なって、私は少し乱暴に鍵を開けた。
「瀬野良美さん。今からあなたの部屋を家宅捜索させてもらうわね」
グレーのパンツスーツに身を包んだ綾目という刑事が、何やらよく分からない紙を私に示すと、背後にいた数人に目で合図を送った。