不幸ネット
 ーーそろそろ行かなくちゃ。

 私は踵を返すと、帰り道へと足を運ぶ。

 これが、本当の物語の結末。

 顛末については、語られる事はないだろうし、語る必要もない。

 だって私は、これからあの会社で君臨し続けるんだから。

 全てを見降ろして。
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