不幸ネット
「ああ、ほんっとにムカつく」

 ラフな格好に着替えて、私はソファにどっかりと身をうずめた。

 何なのよ、あの態度。

 改めて怒りがこみ上げる。

「うっく……」

 それと同時にとめどない涙が頬を伝った。

 どうして私ばっかりがこんな目に遭わないといけないのか。

 そう思いながら、何もできない自分に腹立たしささえ覚える。

 ひとしきり泣いた後で、私は何気なく手に取った携帯のブラウザアプリを起動する。

「あ。これ……」

 タスクを切っていないままだったので、先日美樹に教えてもらった例のサイトが前回の表示のままで開いた。
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