手のひらサイズ
「瞳?おいで。」
俺は、瞳を膝に乗せて優しく頭を撫でた

「怖いの。竜樹…。離れないで。」
「大丈夫だよ。瞳?愛してるよ。」

「キスして…。お願い…。」

何度も唇を重ねた。不安をすべて
取り去ってやりたいと。

仕事を終えて、瞳のマンションに着替えを取りに寄った。

ドアの前に、おかしな物が見える。
俺は、瞳を少し離れた場所に待たせ
近づいて見た。

瞳の出勤する姿を撮った写真。
そして、薄いなんだ?これは…避妊具?ドロドロしたものがはいっている、
多分、男の…。

ポケットから携帯を出し、信次に連絡した。

10分程して、

「竜樹!これか!わかった。今、鑑識呼んだから。現場保存する。」

パトカーのサイレン。
バタバタと警察の捜査が始まった。

ようやく中に入れると、
カギを開けて中に入り必要なものを
持って出た。

心配だからと、中を家宅捜索したら
3箇所から盗聴器が発見された。

俺は、すぐにこのマンションを解約して
瞳を家に連れて帰った。





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