手のひらサイズ
とにかく必死で与えられた仕事を
こなした。
それでも、やはりまだ新人。
皆さんは次々とランチに。

「田中さん?お昼のランチ行きましよ」
「ありがとうございます。私、お弁当作って来たので。お誘いありがとうございます。」
「あら〜残念ね。じゃまた今度ね。」
佐々木さんは出て行った。

「はぁー。変な汗。」
専務室のドアが開く。
「おい!飯は?行かねぇの?」
ランチボックスを見せ、
「お弁当作って来たので。」
「へえー!」
私からお弁当を取り上げて
蓋を開けた。
出し巻き卵、鶏の竜田揚げ、温野菜のマリネ。
「うまそうだ。」卵焼きをパク、竜田揚げを頬張る。
「美味いわ!!」「返して下さい。」
お箸を持って立ち上がる。
「いいだろ〜少しくらい!ケチ!チビのクセに。」
「チビって…。」それを言われると
涙目になってしまう私。

「泣くなよ。ほら!」

そんなバトルを終えて、お昼休みも終わり私は慌てて給湯室へ。

「コーヒーです」
「ありがとう。」

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