poem

春の夜

桜が不気味にざわめく

昼の華やかさとわ裏腹に
揺れ動く姿わ寛大で

反り立つ姿わ
まるで鎧を纏った人のように

力強く見える見てくれとわ別に
華奢で柔らかい花びら

流れ落ちる宝石のような
一枚一枚の花びら


月明かりに照らされた
薄暗く そして
鮮明に映し出された影



数年前から
この地上の全てを
見てきて
成長して


何を感じた?



見てきた世界と
何か変わりましたか?

汚れても 美しく咲く
ピンクの木々の下で
また楽しみたい


桜の生きる糧
それが私達なら…
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