poem

モラル

『下らない』などとぽつり呟いては

人と同じ事を嫌い、人生のレールを踏みつけて来た


悪い事が俺らにとっちゃ当たり前


女を泣かしては、親を泣かす


腹が立てば八つ当たり


やりたい放題の毎日
普通が嫌いな俺


愛しい奴ほど心から抱けず

どうでもイイ女を端から抱いた


俺にモラルなどあったもんぢゃない


でも、本当に愛した女が俺の前から姿を消した時


俺は何かが崩れた


そんな女より野郎のが大事だったはず

なのに この胸の痛み…


本気で好きになってたのを俺は


必死で今まで否定していた

平凡が嫌いな俺は 暖かい家庭を築きたくなかっただけかもしれない

今の俺なら 子供とキャッチボール出来るかもしれない

本当に愛していると俺が心底愛した女にゆえるかもしれない…



手遅れだったのか…



普通が一番幸せだったのに…

平凡が一番難しかったのに…



常識は確かに正しいのかもしれない…


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