poem

海の向こう

静かに流れた
水の音を頼りに


私は 貴方を
何度も何度も探した




マリンブルーの世界の中で

目を見開いた


大好きな貴方がいないか

何度も何度も探した



見つけても

すぐ砂に潜るから

掴めない



近くにいるのに
遠いのは


何故……?


虚しさが私を襲う

頬を伝う一雫の涙

悔しい私は
海で洗い流す


波に巻き込まれたのは
私のこのジェラシーから


しょっぱかった

今の私の恋みたい

甘い恋のはずだったのに


海の向こうは
まだまだ
果てしなく遠いよ…



貴方も…


12.14
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