モバイバル・コード
 いかにも連番ですよと言わんばかりだ。


 まぁ最後のメッセージでハッキリしたけどな。

 
「実は初めからなんとなくそうかなとは思っていたが、僕は確信が欲しかった」


 雷也の言葉にオレと愛梨がうなずく。


「実は龍ちゃんが知らないことがある。携帯ゲームをしない龍ちゃんにとっては分からないことだけど……」


 雷也が険しい顔をした。凄く気が重そうだ。


 察してか、愛梨が説明をした。


「あたしと雷也はこの中の5人は知ってる……もちろんハンドルネームだから本人かどうか分からないよ…。だけど、最後の龍ちゃんに来たメッセージでそれこそ確信を持ったよね」


「……そうだね」


 雷也は両手で覆(おお)うように頭を抑えた。


「……どういう事だ?」
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