モバイバル・コード
『キーンコーンカーンコーン……』
結局、こうしてチャイムが鳴って昼休みになるまで待つしかなかったんだな。
昼休みになると、みんな一斉に携帯電話を取り出して何かの操作をし始めた。
授業の教科書を出すスピードより速い。
毎日繰り返される光景に笑っていたオレも、今日から仲間入りするわけだ。
一番後ろの黒板前の席に座るヤツの元へ向かう。
俺はカレーパンを食べながら電話帳の入れ方について聞いてみた。
「やっぱり、僕に頼むと……ね」
かけているメガネが教室の蛍光灯に反射している。
ろくに携帯を使えないオレにとっての神様。
最高に頼りになる親友。
『霧島雷也(きりしまらいや)』だ。
オレの携帯の画面には12時20分と表示されている。
カレンダー以外の機能はもちろん使えない。
結局、こうしてチャイムが鳴って昼休みになるまで待つしかなかったんだな。
昼休みになると、みんな一斉に携帯電話を取り出して何かの操作をし始めた。
授業の教科書を出すスピードより速い。
毎日繰り返される光景に笑っていたオレも、今日から仲間入りするわけだ。
一番後ろの黒板前の席に座るヤツの元へ向かう。
俺はカレーパンを食べながら電話帳の入れ方について聞いてみた。
「やっぱり、僕に頼むと……ね」
かけているメガネが教室の蛍光灯に反射している。
ろくに携帯を使えないオレにとっての神様。
最高に頼りになる親友。
『霧島雷也(きりしまらいや)』だ。
オレの携帯の画面には12時20分と表示されている。
カレンダー以外の機能はもちろん使えない。