モバイバル・コード
7章 本戦1回戦『屋上の玩具』
雷也の家に着いたのは、8時55分。
すでに家の門の前に二人が立っていた。オレは家に戻り、着替えてから来た。
「龍ちゃん、遅いよ。何やってたの? もうタクシー待たせてあるから、ほら」
雷也が指を差した先にはタクシーが止まっていた。
随分豪華だな。そういえばオレ達は少しだけお金持ちだったんだ。
「……早く行こう」
酷く元気がない。愛梨は……泣いていたのか目を真っ赤に腫らしていた。
「あ、愛梨……昨日は眠れなかったのか?」
「龍ちゃんには関係ないでしょっ!!!」
涙を浮かべながら、愛梨は言い放った。
朝から二人も女の子を泣かしている状況にオレも泣きたくなる。
「……行くよ、二人とも」
雷也が愛梨の腕をぎこちなく掴み、タクシーへと向かう。
すでに家の門の前に二人が立っていた。オレは家に戻り、着替えてから来た。
「龍ちゃん、遅いよ。何やってたの? もうタクシー待たせてあるから、ほら」
雷也が指を差した先にはタクシーが止まっていた。
随分豪華だな。そういえばオレ達は少しだけお金持ちだったんだ。
「……早く行こう」
酷く元気がない。愛梨は……泣いていたのか目を真っ赤に腫らしていた。
「あ、愛梨……昨日は眠れなかったのか?」
「龍ちゃんには関係ないでしょっ!!!」
涙を浮かべながら、愛梨は言い放った。
朝から二人も女の子を泣かしている状況にオレも泣きたくなる。
「……行くよ、二人とも」
雷也が愛梨の腕をぎこちなく掴み、タクシーへと向かう。