モバイバル・コード
無意識に大声を発したと同時に、オレは非常階段で下のフロアに飛んでいった。
そうだ、多分この屋上フロアではない、下のフロアならある、アレが!!
慶兄の『イルミナスタワー』の時に乗ったエレベーターだ。
『直通エレベーター』が必ずある!!
どうして気づかなかった、確かに初めに入った時にはもう合ったはずなんだ、直通エレベーターが。
頼む、上に来ていてくれ、頼む。
俺オレはエレベーターに駆け寄った、女性が一人立っていた。
「す、すいません!! これでオレだけ先に乗せて下さい!!」
ポケットの中から何枚か札を掴んですぐに渡した。
──『リンッ』
女性は驚いた顔をしていたが、要望に応えてくれた。
すぐに1Fのボタンを押して、携帯のタイマーを見る。
『2分50秒』
多分、このエレベーターは30秒とかからずに下につくはずだ。
東側に降りたら転がしてあるチャリに乗って、すぐに八百屋に……
──『リンッ』
よし、早い。
──『ドンッ』
「すいません、すいません!!」
乗ってくるサラリーマン達に肩をぶつけながらオレはすぐに自動ドアを出て、転がしてある自転車に跨(またが)った。
そうだ、多分この屋上フロアではない、下のフロアならある、アレが!!
慶兄の『イルミナスタワー』の時に乗ったエレベーターだ。
『直通エレベーター』が必ずある!!
どうして気づかなかった、確かに初めに入った時にはもう合ったはずなんだ、直通エレベーターが。
頼む、上に来ていてくれ、頼む。
俺オレはエレベーターに駆け寄った、女性が一人立っていた。
「す、すいません!! これでオレだけ先に乗せて下さい!!」
ポケットの中から何枚か札を掴んですぐに渡した。
──『リンッ』
女性は驚いた顔をしていたが、要望に応えてくれた。
すぐに1Fのボタンを押して、携帯のタイマーを見る。
『2分50秒』
多分、このエレベーターは30秒とかからずに下につくはずだ。
東側に降りたら転がしてあるチャリに乗って、すぐに八百屋に……
──『リンッ』
よし、早い。
──『ドンッ』
「すいません、すいません!!」
乗ってくるサラリーマン達に肩をぶつけながらオレはすぐに自動ドアを出て、転がしてある自転車に跨(またが)った。