モバイバル・コード
愛梨の事……じゃない…。
なんだ、雷也は何か隠しているのか、本当に……?
隠しているのは、隠さざるを得ない事なのか……隠して置いた方がオレ達の為に良いという判断なのか…?
前者と後者では意味が、180度変わってくる。
オレは雷也に軽く頷いて。愛梨を追いかける為に部屋を飛び出た。すぐにエレベーターに乗り込み下に向かう。愛梨は今まさに自動ドアを抜けて、神田の街に繰り出そうとしていた。
愛梨に歩調を合わせるように横について……手を握る。
愛梨はチラっとオレの顔を見て、小さくため息をついた。
夜を迎えた神田はサラリーマンの帰宅ラッシュだ。駅へ向かうサラリーマンの群れを割るように、オレと愛梨は進んでいた。
無言のままで来た場所は、公園だった。たまたま目についたから、愛梨はふと入るのだろう。
公園には公共の喫煙スペースが設置してあり、スーツ姿のサラリーマンや夜の仕事に繰り出す若い女性、ホームレスのような男がタバコを吸っている。
愛梨はオレの手を振り解き、奥のブランコに座った。オレも隣に座る。
なんだ、雷也は何か隠しているのか、本当に……?
隠しているのは、隠さざるを得ない事なのか……隠して置いた方がオレ達の為に良いという判断なのか…?
前者と後者では意味が、180度変わってくる。
オレは雷也に軽く頷いて。愛梨を追いかける為に部屋を飛び出た。すぐにエレベーターに乗り込み下に向かう。愛梨は今まさに自動ドアを抜けて、神田の街に繰り出そうとしていた。
愛梨に歩調を合わせるように横について……手を握る。
愛梨はチラっとオレの顔を見て、小さくため息をついた。
夜を迎えた神田はサラリーマンの帰宅ラッシュだ。駅へ向かうサラリーマンの群れを割るように、オレと愛梨は進んでいた。
無言のままで来た場所は、公園だった。たまたま目についたから、愛梨はふと入るのだろう。
公園には公共の喫煙スペースが設置してあり、スーツ姿のサラリーマンや夜の仕事に繰り出す若い女性、ホームレスのような男がタバコを吸っている。
愛梨はオレの手を振り解き、奥のブランコに座った。オレも隣に座る。