モバイバル・コード
「この人、どっかで見た事ある……」
雷也の言葉に、オレも記憶を辿ってみるが、思い出せない。画面は思ったよりもクリアな映像だ。雷也が昔言っていた、『解像度』という数字がいい監視カメラなのかもしれない。
「これ、監視カメラでこの男を撮影しているという事でいいんだよな…?」
「多分……斜め上から撮影してるみたい」
愛梨もじっと画面を見つめている。画面は切り替わり、違う角度からこの男を映し出した。少しアップで写った。
──瞬間
「こ、この人!!あの、世間を賑わせた携帯ゲーム会社の社長だよ!!兄さんのテレビインタビューでも言ってたでしょ、『不正を犯した輩を取り締まった』とか……『モバイル・フリーダム』っていう会社の社長だよ!!ニュースで見た」
「あっ! そうだ、肌が黒い……この人だ!チャラそうな男だったんだ」
「あたしも……っ! あの事件って慶二兄さんが怒ってた通り、酷かった人だよね! 酷いやり方で携帯ゲームをお金稼ぎの道具にしてた人たちだよね!」
なるほど、確か慶兄は捕まったと言っていたが……ここは刑務所なのか?
雷也の言葉に、オレも記憶を辿ってみるが、思い出せない。画面は思ったよりもクリアな映像だ。雷也が昔言っていた、『解像度』という数字がいい監視カメラなのかもしれない。
「これ、監視カメラでこの男を撮影しているという事でいいんだよな…?」
「多分……斜め上から撮影してるみたい」
愛梨もじっと画面を見つめている。画面は切り替わり、違う角度からこの男を映し出した。少しアップで写った。
──瞬間
「こ、この人!!あの、世間を賑わせた携帯ゲーム会社の社長だよ!!兄さんのテレビインタビューでも言ってたでしょ、『不正を犯した輩を取り締まった』とか……『モバイル・フリーダム』っていう会社の社長だよ!!ニュースで見た」
「あっ! そうだ、肌が黒い……この人だ!チャラそうな男だったんだ」
「あたしも……っ! あの事件って慶二兄さんが怒ってた通り、酷かった人だよね! 酷いやり方で携帯ゲームをお金稼ぎの道具にしてた人たちだよね!」
なるほど、確か慶兄は捕まったと言っていたが……ここは刑務所なのか?