スワロウテイル
「もう、あなたと出会って6年になる。もう、限界みたい。あなたが大人になってしまうから。」
私は言葉を失くす。
リコリスの顔をただただ見てしまう。
突然にリコリスが言った言葉を、私は理解することが出来ないでいた。
「私は人間じゃないの。」
拒絶とは違う。
でも、なにか絶対に越える事の出来ない壁を感じさせる声だった。
「ここは、あなたの住む世界と、私の世界との境界線。私は毎年の秋にだけここに顔を出すことが出来る。その合間に、今日と言う日を見つけた。そして、子供だったあなたと出会った。いいえ、あなたが私を見つけてくれたのかも。毎年、あなたが来てくれて、あなたと会うこの日のおかげで、どれだけ私が救われたか。でも、もう、最期。あなたは、大人になってしまうから。」
それが、その言葉が、リコリスとの別れを意味すると言うことに、私は気づき始める。
私は言葉を失くす。
リコリスの顔をただただ見てしまう。
突然にリコリスが言った言葉を、私は理解することが出来ないでいた。
「私は人間じゃないの。」
拒絶とは違う。
でも、なにか絶対に越える事の出来ない壁を感じさせる声だった。
「ここは、あなたの住む世界と、私の世界との境界線。私は毎年の秋にだけここに顔を出すことが出来る。その合間に、今日と言う日を見つけた。そして、子供だったあなたと出会った。いいえ、あなたが私を見つけてくれたのかも。毎年、あなたが来てくれて、あなたと会うこの日のおかげで、どれだけ私が救われたか。でも、もう、最期。あなたは、大人になってしまうから。」
それが、その言葉が、リコリスとの別れを意味すると言うことに、私は気づき始める。