ありがとう
初めての・・・
昨日友達とはしゃいだ。。。
朝、お母さんの声で起きる。大きい声で、嫌になる。
いきなり活動を始めた脳に体が追いつけていないようでまだぼーっとしている。
そして、布団の中で寝返りを一回行い私はまた眠りにつく。
それが延時沙耶の日常である。次に目を覚ますと8時は確実に過ぎている。
学校があるがそこに行くのすらもめんどくさい。
このままサボって親に怒られるか?それとも、またあの、めんどくさい空間に
行き、みんなのきげんを損ねないように嘘をつき続けるか?
どちらを選んでも、私には地獄だった。このまま家にいても暇なので私は
学校に行くことにした。自分の部屋、ハンガーに綺麗にかかっている制服、
書きかけの宿題、見ただけでやる気が失せてしまう。
喉を潤す為水を一口のんだ。髪を結び、作り笑顔の練習、アナウンサーの発声練習
と同じようなもだ。どんな時にも使える便利な動作だ。むしろ嘘泣きの方が難しい。
疲れた顔と怒った顔の練習もばっちりだ。さっさと制服に着替えて靴を履いた。
玄関の戸を開け、犬に行ってきますと言い学校へ向かう。
寝起きの私にこの眩しさは厳しい。足を一歩一歩しっかり踏み込み学校に向かう。