幽霊とバステト
目がさめる。
とたんに左手首に激痛が走る。
切った直後に戻ったのだ。
本当に戻ったんだ。
ボタボタと血が落ちる。
『ヤバい…タオル。』
急いで洗面所でタオルを手に取り手首を縛る。
テレビで見たことを思い出し心臓の位置より高くに腕を上げた。
腕を伝って生温い血が流れてくる。
このままじゃ死ぬかもしれない。
急いで携帯を取る。画面を開けるとメール画面。
【ごめんなさい】の文字。
そうだ。私こんなの残したんだった。
消して、電話をかける。
《はい、119番です。火事ですか?救急ですか?》
電話から女性の声がする。
「自分で……手首を切りました。助けてください。」
状況と住所を言う。
少し意識が遠のいていくのがわかる。
『意識なくなったら、ヤバいじゃん。』
力を出し玄関まで這うように行くと、鍵を開けた。
電話は繋いだまま。
けれど答える力がない。
女性の声が遠くなる。
私はそのまま玄関で意識を失った。
とたんに左手首に激痛が走る。
切った直後に戻ったのだ。
本当に戻ったんだ。
ボタボタと血が落ちる。
『ヤバい…タオル。』
急いで洗面所でタオルを手に取り手首を縛る。
テレビで見たことを思い出し心臓の位置より高くに腕を上げた。
腕を伝って生温い血が流れてくる。
このままじゃ死ぬかもしれない。
急いで携帯を取る。画面を開けるとメール画面。
【ごめんなさい】の文字。
そうだ。私こんなの残したんだった。
消して、電話をかける。
《はい、119番です。火事ですか?救急ですか?》
電話から女性の声がする。
「自分で……手首を切りました。助けてください。」
状況と住所を言う。
少し意識が遠のいていくのがわかる。
『意識なくなったら、ヤバいじゃん。』
力を出し玄関まで這うように行くと、鍵を開けた。
電話は繋いだまま。
けれど答える力がない。
女性の声が遠くなる。
私はそのまま玄関で意識を失った。