幽霊とバステト
“エピローグ”
初めて会う弟は小さくて猫というよりサルみたいだった。
「あら、美月ちゃんもきてくれたのね。」
「うん、下で会ったの。」
「そう。あっ汐梨、見て。凪のお尻のとこアザがあるの。」
「本当だ…バステトさんだ。」
見た瞬間、美月が言った。
「えっ今…。」
「クルッと回ったとき見えたから。」
「そうじゃなくて、憶えてたの?」
「うん、最初は夢かと思ったんだけど、少しずつ思い出したの。多分みんなも同じだと思うよ。」
「そっか…バステトは誰の記憶も消さなかったんだ。」
「さっきから二人でコソコソなに話してるの?」
「ううん、なんでもない。」
私はもう一度凪のアザを見て、撫でた。
バステトと同じ場所にハートのアザ。
バステトとの別れるときを脳裏に浮かぶ。
『また会おうね…お姉ちゃん。』
「あら、美月ちゃんもきてくれたのね。」
「うん、下で会ったの。」
「そう。あっ汐梨、見て。凪のお尻のとこアザがあるの。」
「本当だ…バステトさんだ。」
見た瞬間、美月が言った。
「えっ今…。」
「クルッと回ったとき見えたから。」
「そうじゃなくて、憶えてたの?」
「うん、最初は夢かと思ったんだけど、少しずつ思い出したの。多分みんなも同じだと思うよ。」
「そっか…バステトは誰の記憶も消さなかったんだ。」
「さっきから二人でコソコソなに話してるの?」
「ううん、なんでもない。」
私はもう一度凪のアザを見て、撫でた。
バステトと同じ場所にハートのアザ。
バステトとの別れるときを脳裏に浮かぶ。
『また会おうね…お姉ちゃん。』