。o○しゃぼんだま○o。
 


 
 わっか一面に広がるしゃぼん液の膜。



 そっと息を吹きかけるとその膜はゆっくりと



 丸まって七色の光を発する綺麗な



 しゃぼん玉になる。



 そのしゃぼん玉はわっかから離れると



 ゆっくりゆっくり空へ舞い上がる。



 ふわふわと空に舞い上がるしゃぼん玉。



 風にその身を委ねゆっくり上へとがって行く。



 パチンッと素朴な音を立て消えていくしゃぼん玉。



 「あぁ・・・また消えちゃった。」



 消えていくしゃぼん玉を見つめてはそう呟く。



 学校の屋上でただ1人。



 あたしはしゃぼん玉を作っている。



 小さい頃から大好きなしゃぼん玉を。



 ふわふわと空に舞い上がっていく



 しゃぼん玉を見つめていると



 懐かしいような記憶が蘇ってきた。

 
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