俺に逆らうなんて……100年早い(仮)

１章

今日もいい天気だが、暑い月を迎えた７月、私はぜいぜいと荒く息をしながら学校の教室へと足を進めていた。

私のクラスは全体的に賑やかな方である。
皆楽しく喋ってはおふざけをすることもあるが、喧嘩なんて全くないと言うほど、平和なクラスである。
そんな教室の前で立ち止まり、ドアを開ける。
その先にはいつもの光景…１つの机を囲って何人かの女の子が集っている光景。

ー諸星 聖馬ー

彼、諸星聖馬は今や学校中が注目かつ目を付けている男の子。
運動神経抜群で料理から縫い物、機械、勉強と何でもこなす超スーパー高校生。
顔もイケメンで女の子から教師までファンクラブが結成されてる程のモテモテ君。
優しく面倒見が良い彼の周りには、いつも女の子が集っている。そんな光景は、もはや日常茶飯事化している。
私はそんな彼が羨ましくも思っていた。