溺愛宣誓
「へー。そうなの。意外!」
「まぁ、今は先輩ゾッコンLOVEですけどぉ。法を侵さなきゃ手に入れられないのも現実だって分かってますし。」
ぶるぶる……
法を侵して手に入れる方法ってナニ!?
「条件がイイ男であれば付き合ってもいいし将来結婚もアリなの、当然でしょう。」
「あらま、本当にまともな感性持ち合わせてたのね。」
「ちょっと悪女っぽい臭いもするけどね…。」
「じゃ、オマエが言うイイ条件ってなんだ。」
「え~?まず安定した公務員?」
おお!
お巡りさん、脈あり!!
「転勤になったら、迷わず単身赴任しちゃってくれると嬉しいわ。私の決定には絶対服従。私が好きな物に夢中になって、自分を疎かに扱うのも大らかな気持ちで許してくれる寛容な人が良いわね。」
「ええっと…それはアイドルの追っかけか何かかなぁ…」
違う。
私を(カノを)(華ノ子を)(華ノ子ちゃんを)ストーカーする気満々だ!!!
一人トボケタお巡りさんを余所に私達三人は確信した。