溺愛宣誓
ショックで元から俯きがちな私の額がテーブルにめり込む寸前なのを見て、保奈美ちゃんの肘鉄が大三さんの鳩尾に食い込んだ。
「ごふっ」
その合図を阿吽の呼吸で受け取った彼が慌てて続けた。
「やっ、来るもの拒まず去る者追わずで結果とっかえひっかえになっちゃうんだけど。付き合ってもよくて数カ月?よく振られるのも事実なんだよネ。……彼、女の子の扱い酷いからなぁ…」
「「えっ!酷いってナニそれ!?」」
私は勿論、その言葉には保奈美ちゃんも飛びつく。
「二股した挙句『あぁん?金がナイだと?だったら夜の店にでも行って稼いでこいや』と金を巻き上げ暴力をふるう男!?なんて最低!!」
「わージャストモーメント!!俺はそんな事一言も言ってないよー。」
保奈美ちゃんの逞しい妄想を慌てて止めた大三さんはたどたどしく話し始めた。
「や、別に二股するだとか、暴力振るうだとかじゃないよ。そうじゃないんだけども……仕事が忙しくてデートドタキャンするとか、メールや電話無視、放置プレイ余裕一カ月、アニバーサリーは確実に覚えない、とか?ともかく彼女の側にしたら冷たいというか詰まらん男なんじゃないかな。」
「はぁぁっ!女の可愛い我儘の一つにも付き合わんで、女は己の欲望をお手軽に満たす為にキープしてますってか!?この腐れ外道がッ!」
「す、スミマセン!」
鬼の形相の保奈美ちゃんに胸倉をぐらぐら揺すられ、謝る彼。
いやいや、それじゃ大三さんがうっかり腐れ外道みたいになっちゃってるよ。二人とも落ちついて!
かく言う私も今聞いた事実に対処し切れず、呆然と座りつくす。
あ、あれ…?
私本当にあの織田さんの事聞いてるんだよね?
や、私も時々織田さんの言動には困るし、これはちょっとどうなの?と思ったのも確かだけど…
それは私が経験不足で、これが世の中では普通なのかな……なんて思ったりもしたんだけど……
茫然とする私を見て、再び保奈美ちゃんの肘が大三さんの脇腹にめり込んだ。
「ごふぅ!」
「ごふっ」
その合図を阿吽の呼吸で受け取った彼が慌てて続けた。
「やっ、来るもの拒まず去る者追わずで結果とっかえひっかえになっちゃうんだけど。付き合ってもよくて数カ月?よく振られるのも事実なんだよネ。……彼、女の子の扱い酷いからなぁ…」
「「えっ!酷いってナニそれ!?」」
私は勿論、その言葉には保奈美ちゃんも飛びつく。
「二股した挙句『あぁん?金がナイだと?だったら夜の店にでも行って稼いでこいや』と金を巻き上げ暴力をふるう男!?なんて最低!!」
「わージャストモーメント!!俺はそんな事一言も言ってないよー。」
保奈美ちゃんの逞しい妄想を慌てて止めた大三さんはたどたどしく話し始めた。
「や、別に二股するだとか、暴力振るうだとかじゃないよ。そうじゃないんだけども……仕事が忙しくてデートドタキャンするとか、メールや電話無視、放置プレイ余裕一カ月、アニバーサリーは確実に覚えない、とか?ともかく彼女の側にしたら冷たいというか詰まらん男なんじゃないかな。」
「はぁぁっ!女の可愛い我儘の一つにも付き合わんで、女は己の欲望をお手軽に満たす為にキープしてますってか!?この腐れ外道がッ!」
「す、スミマセン!」
鬼の形相の保奈美ちゃんに胸倉をぐらぐら揺すられ、謝る彼。
いやいや、それじゃ大三さんがうっかり腐れ外道みたいになっちゃってるよ。二人とも落ちついて!
かく言う私も今聞いた事実に対処し切れず、呆然と座りつくす。
あ、あれ…?
私本当にあの織田さんの事聞いてるんだよね?
や、私も時々織田さんの言動には困るし、これはちょっとどうなの?と思ったのも確かだけど…
それは私が経験不足で、これが世の中では普通なのかな……なんて思ったりもしたんだけど……
茫然とする私を見て、再び保奈美ちゃんの肘が大三さんの脇腹にめり込んだ。
「ごふぅ!」