溺愛宣誓
その深層心理を暴け




:::::::::::::::::【十三章】::::::::::::

【織田day】








とある昼休み。



「サイコパス診断だって!面白そうだから織田っちやってみよーよ。」


スマホでサイトを見ていた大三が嬉々とした声を上げ、織田は「面倒くせえ」とボヤいたが、大三に押し切られやむなくやる事になった。

十個ばかりの質問に応えるだけでサイコパスの要素があるかないか判断出来るらしい。



「じゃ、質問するよー。アナタがマンションのベランダから下を見ると血まみれで倒れる被害者とその傍らにナイフを持った犯人が居ました。アナタと目が合った犯人は指を動かし、何かを呟いているようです。―――さて、何と言っているのでしょーか?」



織田は視線を天井に放って、その光景を想像してみた。





ナイフから滴り落ちる血……

その人物はゆっくりと振り向く。

ベランダに居る自分とカチリ、と目が合った。

背中を震えが奔る。


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