溺愛宣誓
『足が…足がサ○ーちゃんみたいだって…気にしてるのにっ!深光さんの愚か者!!!』
えぇ…、そこ?
まず幼児言われた事に突っ込もうよ。
ついでに幼児好きとかいう彼氏に突っ込もうよ。
菊麻呂が心中でやる気もなく突っ込んでいる間に、二人の仲に大きな罅が入っていた。
というより、徳河のパンチで深光の頭蓋骨に罅が入ったかKO状態のままだったが。
「ふへへ…さぁ…次会う時が…たのしみぃぃ…」
徳河に八当たり的に小突かれながら、菊麻呂はニタリニタリと笑い続けた。
↑↑↑↑↑↑↑↑
「織田さん。催眠術をかけさせて下さい。」
私は織田さんの家に遊びに行って早速本題を切りだした。
「あれ?今日はどもらないんだな。」
「えっ…いや、その…え?…いいいいつもと変わらないですヨ?」
内心の意気込みを見透かされたような気がして、途端に動揺を露わにしてしまう私。
お、お兄ちゃんにはああ言ったものの、織田さんの記憶に残らないのであれば是非とも言いたい事があると言うか……
や、せめて雰囲気だけでも知って慣れておきたいというか……
おどおど顔色を伺う私に織田さんは首を傾げながらも「まぁ、いいけど」と快諾してくれた。