溺愛宣誓
「と、ところで、今日は彼はご一緒じゃないんですね。」
「え、ええ…は、ははははいっ。あ、最近少し、おし、お仕事がお忙しいみたいで、あの…。」
「あ。そうなんですか…。それは大変ですね。」
「は、はいっ、はいっ!そりゃもう、大変でございますです。」
話度にビク付く姿が小動物みたいで可愛らしいけども、同時に申し訳なくもなる。
「あの……やっぱり俺と食事などしても楽しくはないですよね。」
「いっ!いいえいいいえいいえ!決してそのような事はっ!」
「いやでもさっきからぶるぶる震えてるし。…俺は怖いですか?何にせよ貴女に緊張を強いてますよね。」
「いえいえいえいえいえ!ここここれは嬉し過ぎて武者震ってるだけで。あー、わぁー、天澤寺さんとお食事出来るなんてここ光栄だなぁぁぁ……」
「言わされてる感満載だね」「百パーセント気を使われてますね。」
隣のツッコミが余計に居た堪れない気分にさせる。
その時、華ノ子の鞄から携帯の着信音が鳴った。
「ふ、うえぇぇぇ……!お、織田さ…たす、助けて下さぁぁい!」
見栄も体裁も無く泣きながら電話口に助けを求める華ノ子に天澤寺ダメージ200000。
心折れた……。
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