溺愛宣誓
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織田side
「もしもしカノ。今仕事が終わったんだが、もしカノがよければ今からカノの家に寄っても―――――」
『ふ、うぇぇぇぇ…!お、織田さ…たす、助けて下さいぃぃぃ。』
「カノ!?一体どうした!」
華ノ子が電話口で、今天澤寺と食事させられている経緯を説明する。
「ふ・ざ・け・ん・なぁぁぁぁぁぁ。天澤寺―――っ!!!」
オフィスに轟いた咆哮に、残業していた同僚達は一斉に飛び跳ねた。
「そこで待ってな。今すぐ助けに行ってやるからな。」
今にも天澤寺の首を討ち取りに行きそうな織田に、大三達数人が飛び付く。
「わぁぁぁ。待って待って!天澤寺さんと言ったらウチの結構大きな取引相手だよ!?プライベートな揉め事はマズイって!!!」
「うるっせぇ!!!そんなの俺の知った事か!!!」
「取引停止なんて事になったら織田っちの首も飛ぶってば!」
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Side華ノ子
電話の向こうの喧騒に華ノ子はきゅっと唇を噛み締めた。
「や、…やっぱり、来なくて…だ、大丈夫ですっ!」
『は?何言ってんのカノ。直ぐ助けに行ってあげるよ。』
「おしょ、お食事に誘われた時…本当はすっごくすっごくすっごく嫌だったんですけど」
「三度言った」「三度言いましたね」
「どんだけ嫌がられてんの俺…」と天澤寺は項垂れる。