溺愛宣誓


「よりにもよってあの織田の女に手ぇ出すとか、アンタこそ何なの!?ナニ考えてんの!?頭空っぽなの!?」

「血も涙も無い合理主義且つ利己主義。割に合わないと判断すれば、どんなシガラミがあろうと大手だろうと容赦なく切り捨てる絶対無感、冷徹な男、織田出澄。そんな事は仕事でちょっと付き合いがあるだけで知り得る情報ですが。」

「ちょ…待て!それ俺の所為!?俺はイイって言ってんのにオマエ等が勝手に色々と」



「「相手が織田だと知ってたらやるわけナイだろ!!!」」


怒られた!



「はぁーっ、マジで色恋沙汰で会社潰すとか勘弁してくださいよね!」

「下手をしたら今頃首を括らなくてはいけない事態になってましたね。」


「「その暁には副社長一人でお願いしますよ!」」と口を揃える部下。





天澤寺は徐に携帯電話を取り出し


「部下が…部下が酷過ぎるんです…。」


と某相談室に涙ながらに訴えたのだった。








::::::::::::::::::::【とある負け武将忌憚:end】






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