溺愛宣誓
「…おい…まさか俺と彼女の幸せタイムを阻害しようなんて無粋な輩はいないだろうな……。ああ…まさか居るはずないな……そんな奴は俺が首を跳ね飛ばしてくれるわ…」
オフィス内で最速タイピングを披露している某(暴?)殿がなんか怖い事呟いてるっ!!
彼女が出来て、緩くなるどころか益々、キツクなった。
なんて気付いても後の祭り。
彼なら容赦なく首を刎ねかねないので、営業課一同死ぬ気でキーボードを打ち続けた。
「ところで保奈美ちゃん。」
「なぁに。」
「織田さんって本当に仕事出来る人なのかなぁ~。」
「なんで。」
「だってウチの営業課の人達ってすっごく忙しくて、残業も当たり前だよね。だけど織田さんって殆ど毎日定時上がりの私と一緒に帰るの。」
「あの華ノ子が、あの華ノ子がっ、あーのー華ノ子がぁぁ、堂々とノロケをかますなんてぇぇぇ。」
「えぇっ!ち、ちが…ノロケなんかじゃ…っ」
「それはそうとさっさと連絡した方がいいんじゃない?」
「……ああ、うん。ちょっと心苦しいけど……」
保奈美ちゃんに言われて、いそいそと織田さんにメールを送る私。