溺愛宣誓
「わか、別れませんっ。た、例え織田さんが、女の子をお弁当の蓋の如くに用が済んだらポイっとゴミ箱(プラ)に捨ててしまうようなご、極悪人であろうとも―――」
「あぁっ、例えがザンネン。お弁当の蓋ゴミ箱に分別して捨てる人、極悪人のイメージ湧かないヨ。」
「わ、私の事も爪楊枝の如くに、散々シーシーした挙句ゴミ箱(燃やせる)に、ポイっとするのだとしても――――」
私は拳をぎゅっと握って震える声に力を込めて言った。
「私は、まだ、織田さんのかかか彼女として、一緒に居たいです…っ。」
いつの間にか拳どころかぎゅっと瞑っていた目をそろそろと開けてみて―――
ビックリした。
織田さんが倒れてる―――――ぅ!
「おおお、織田さん、大丈夫ですかっ!?一体どうし……」
「お、俺はもう駄目かも……心臓を打ち抜かれた……ピンクの矢で。ヤバイ…か、カノが……カノが俺をキュン死にさせようとしている。」
えっ!?
良く分からないけど、私の所為!?
何故か私の攻撃は標的を誤って織田さんを撃破してしまった模様。
途方に暮れる私に織田さんは瀕死ながらも笑顔を浮かべて言った。
「ちなみに。カノが爪楊枝ならばたっぷり堪能した挙句、丁寧に保存して、永遠に繰り返し堪能し続けるっ!」
………えーと、私は何の話をしていたのでしたっけ?
「ぅわぁ…、とんだ下心を無駄に清々しいイケ面で言い切ったヨ。」と大三さんが遠い目で呟く。