溺愛宣誓
嘘を吐くと死刑にしちゃうゾw
:::::::::::::::::【五章】::::::::::::::
「どうか致しましたか?君、具合でも悪いのかい?」
掛けられた声にハッとした。
見れば目の前には心配そうに私を覗きこむお巡りさん。
「えっ、私………えっ?ここどこ?」
どうやら路上に突っ立っていたらしい私は、辺りを見回し見知らぬ建物に驚く。
「え!?もしやの記憶喪失?」
「や、ち、違います!…か、考え事してたらいつの間にかここまで……」
言い差して、その“考え事”を思い出した私の目にジワリと涙が湧きあがった。
『―――ので、別れて下さい。』
『そうか。分かった。』
別れを告げた私に、爽やかな笑顔でアッサリと応えた織田さん。
ショックのあまりフラフラと歩き出した私はどういう経過を辿ったか気付いたら見知らぬ場所で突っ立っていたという有様。
私………私…………
本日織田さんに振られてしまいました!!!!!
「ぅ…………ぅわぁああぁぁぁぁぁぁん。」
「ええっ。大人が迷子如きでそこまで号泣!?」
激泣きする私にお巡りさんは恐れ慄きつつ突っ込んだ。