溺愛宣誓


「お、織田さんの返事……わ、分かった、って……それが、う嘘だなんて分からなくて、…私真に受けちゃって……す、凄くショックで…悲しくて…」

「え?」

「わ、別れたいだなんて私……エイプリルフールだったから織田さんを驚かせたくて頑張って嘘吐いてみたけど、……織田さんにバレてるなんて思ってなくて。」

「エイプリルフールの、嘘?え?」

「いやぁ~…若干と言わず、彼信じたっぽいけどねぇ…」


ぼそっと突っ込むお巡りさんにぽいっと無造作に拳銃が投げ返された。




「なぁ~~~んちゃって☆これも全部エイプリルフールの演出だよ。」



………へ?


織田さんの満面の笑みにきょとんとする私。



「カノが頑張ってエイプリルフールを盛り上げてくれようとしてくれたから、俺はそれに乗っかったんだ。カノが真に受ける事も織り込み済みでね。ここでの言動も全部演技だ。迫真の演技だったろ?」

「ええっ!!そうなんですか!?私ってばすっかり騙されてました。織田さんってやっぱり凄いです。俳優になれますよ!」



「絶対嘘だ!ガッツリ本気だったよ、彼!!」と、お巡りさんが非難めいたツッコミをする。

< 41 / 153 >

この作品をシェア

pagetop