溺愛宣誓
立っているのも覚束なくて
――――バターン!
そうバターン、と………
「って、織田さ――――んっっ!!!」
倒れた織田さんに駆け寄る。
ひぇぇ、凄い熱!
「もうっ、お掃除なんてしている場合じゃないじゃないですかっ!早く寝て下さいっ!」
「カノ…あんまり近づくとうつるから、離れて……」
「もおおお、そんな事言ってる場合じゃないですからっ!!!」
ふらふらしている織田さんを支えてなんとかベッドへ押し込めた。
「喉は乾いてないですか?あ。ご飯は食べられました?何か作った方が―――」
「カノが与えてくれるものならば何でも!」
「……今食べるのは無理そうですね。」
頼りにしてくれるのは彼女冥利に尽きますが、ゼロゼロヒューヒューと明らかにダメっぽい息遣いで無理するのは止めて頂きたい。
余程体調が芳しくなかったのか、織田さんはベッドに入るなり直ぐに寝てしまった。
織田さんのおでこに冷熱材を貼って、息苦しそうだったのでそっとマスクも外した。
私の事を本当に大切にしてくれる織田さん……大好き。
だけどこう言う時くらいは弱味を見せて、ガッツリ頼ってくれた方が嬉しい、…な。
だって私、織田さんのかかか彼女なんだもの。