溺愛宣誓
正直、ゲームと言う物はこれまであまりやった事が無かった。
みんな嵌る程そんなに面白いのかなぁ~、等と言う会話を織田さんとした所、『興味があるならウチでやるか?』と誘われて、やってみて見事に嵌ってしまった。
「えぇ?兄貴がテレビゲームゥ?」
府に落ちない顔でブツブツ言っている市姫さんはこの際置いといて。
そんな訳でご迷惑かと思いつつ日々織田さんの家に上がり込み、夜な夜なテレビゲームにのめり込んでいると言う大人としてはあるまじき体たらく。
「てか…えっ!?マヂでそれだけ!?イイ年頃の娘が連日彼氏の家に泊り込んでゲームですとな!?」
「…う、うん…。」
「泊り込んで!?仮にもイイ歳の男女がっ、他にもっと色々する事あるでしょうがっ!!」
「えっ?…えーと……対戦、とか?」
「このアホ娘がぁぁ―――っ!!!若い男女がする事っつったら、男女の営み以外の何があるってのよぉぉ!!!」
保奈美さぁぁぁんっっ!!
テーブルを叩いて大音響でとんだセリフをぶちかました保奈美ちゃんに周囲の視線が集中。
思わぬ注目と、聞かれている内容をようやく理解した私は真っ赤になった顔を覆ってテーブルに突っ伏した。