溺愛宣誓
ほらおいでと織田さんが布団を捲ってくれるのに、未だに慣れなくて一々ドキドキしながらもいそいそと潜り込む。
すると当然のようにぎゅうっと抱きしめられる。
「こんな可愛いバンビーナを手にして枯れるなんてアリエナイ。俺はカノと居る時はいつだって逝けるっ!」
いきなりの昇天宣言を色々穿って顔が熱くなる私。
「でもそれ以上に俺にとってカノは大切だからな。カノを傷つけたくないし嫌われたくない。カノを泣かせるような真似は決してしないから……警戒してくれるなよ。」
この腕を振りほどかないで、と希うようにぎゅっと力を増した抱擁にきゅんとする。
「だ、大丈夫、です。私…私、織田さんを信じてますから…!」
織田さんは自分本位に私を襲う人じゃないって。
………………。
うん。
織田さんになら私、もう襲われたって泣いたりしないと思うけどな。
というか、寧ろもうボチボチその…………
なんて!!!
今後、どんなタイミングでどの面で私から誘えばイイの――っ!?
新米彼女にとって重大且つ難易度の高いミッションを抱えつつ、私は今夜もやっぱりドギマギしつつも心地よい彼の腕の中で幸せを噛み締めながら夢の国へと落ちて行くのだった。