桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)
龍桜side



「日和、遅せーな~?」

「あぁ。
最近は仕事終わるのおそいしな...」



日和を待つために
校舎内で時間をつぶしたものの、
日和からの電話はかかってこなかった。


「てか、日和はどこで仕事してんだ?
教室に居なかったじゃねーか」

圭斗が間延びした声で
だれにいうともなく言った

「あ~...
資料室とかか?」

目線を上にあげて
そう答えた飛鳥。


「...ほんとに仕事なのか?」

少し険しい顔をして言った宏明の言葉に
全員が黙った。

「仕事なんじゃねーか?
俺達と関わる前にも
仕事受けてたし」

「そりゃそうだけど...
毎日そんなにやることあるか?」

涼の言葉を聞いても
なお食い下がる。

「考えすぎだって!」

卓也の明るい声に
まぁ納得した様子だった。


今までいた屋上から
げた箱に向かう。


げた箱を出て
「あの広場」に向かって歩いていく。


「...あれ?
あそこにいんの、
日和じゃないか?」

飛鳥がそうつぶやいた、その時。
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