桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)
宏明side

「「「「「日和っ!!!」」」」」


日和に駆け寄って
抱き起した。


「日和!!」

返事がない。

「圭斗、卓也揺らすな。
気を失ってるだけのはず...」

確信のない涼の声に
不安でいっぱいになる。


「どうして...」

思わずつぶやいた。


制服はぐっしょりと濡れていた。

上に着ているベストから
ワイシャツまで。

「っ...これ!!」


飛鳥が
濡れてすけている
日和の制服のの腕を
見て声を上げた。

「っ!?」


うっすらと見える
その腕は変色しているように見えた。




やらない方がいいとは思ったが、
日和の袖をたくしあげて
腕を見た


「んだよ、これ...」


内出血で変色した腕。

見ているだけで、
痛々しかった。


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