桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)
朝礼台を囲むように
集まったみんな。



『他のやつらは名前を伏せといてやる。
次やったら………

俺らが相手だ。』



圭斗の声の感じが一気に変わった。

その声と共に
周りのみんなが喧嘩腰で構えた。





圧倒的な威圧感に学校中が押し黙る。




「っ……!」


なにも言えない。


みんながここまでしてくれるなんて…





『以上。』


涼がそう言ってマイクが切られる。


飛鳥のパソコンが
放送室と繋がってるみたいだ。




すっと卓也に手を引かれて
クルリと後ろを向いた。

「みん、な……」

構えていたはずのみんなが
澄んだ目でこっちを見上げていた。



「ぇ……ちょっ…………!」


五人も朝礼台を降りていく。

私一人がみんなの上に立っている感じで
思わず降りようと一歩下がった。


「俺らの」



涼の声。

ピタリと足が止まった。
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