桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)
「絶対、守って見せるから」
その声で。
あの手のように
希望に輝いているかのような、声で。
あの時私に差し伸べられた手は
私に光を見せてくれただけでなく
こんなにも私を幸福にしてくれるのか。
私なんかで、いいのだろうか。
ここで味わった幸せを
私は一生忘れることが出来ないだろう。
「私を、
………っ仲間に、して、下さいっ………!」
怖くて、緊張して、
震えた声。
その声に答えたのは
「ようこそ、龍桜へ」
簡潔ながらも、
暖かくて、
凄く、凄く嬉しい言葉だった。