桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)
退学
驚き 憧れ 嫉妬 妬み
憎悪 好奇 興味 疑問…
たくさんの視線が注がれるなか、
私達は各教室に戻っていった。
教室に入って、
まだ窓の近くにいるクラスメイトからの
視線が突き刺さる。
手を握って平静を装った。
真登香さんが
取り巻きと一緒に教室の真ん中にいた。
「意味わかんない…
何で?チクったんだ………?」
周りを気にせず口に出す真登香さん。
周りは静かで
真登香さんの声だけが聞こえる
息を吸って声を出そうとした瞬間、
肩に手を置かれた。
「っ!?」
少し力を入れて引き寄せられる。
「待ってろ」
卓也の声。
いつもと違う口調。
ドキッと心臓がはねあがる。
私の隣にいる卓也。
斜め前にいる涼と飛鳥。
一番前にいるのは圭斗と宏明。
「意味わかんないんだけど…
ロボットのくせに」
瞬間、圭斗が近くの机を蹴りあげた。
ビクッ
思わず肩が上がるのを
卓也が私を抱き寄せるように力を入れて押さえる。
クラス中が静まり返った