桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)
「はいはい。
わーってますよ」
降参するようなポーズを
卓也にむけてから
バイクのハンドルを握る。
「…行くぞ。捕まっとけ」
急に雰囲気の変わる3人に
ドキッとしながら
まわした腕を意識する。
宏明の前で交差させた両手を
お互いに掴んだ時、バイクが走り出した。
...この時間。
あの日、初めて味わった感覚。
みんなに必要とされる時間が始まる合図。
ホントに、みんなに会えて良かった。