桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)
ダメだ。
無限ループにはまってしまう。
疑うのはダメ。
...飛鳥が呼んだ。
情報関係?
パソコンから何かあったとか?
木を見上げているのを
不自然に感じられないように
少し笑顔を作って微笑んだ。
ちょっと見上げる角度を変えて
髪で顔を見えづらくした。
耳を澄ます。
……ヤツら
...活発に
……...バレた
単語でしか聞こえない。
...でも、声の感じが……緊張してる。
クルリ、と振り向いて
窓から降りる。
「ちょっと下に行ってるね」
涼達の近くにいた宏明を見ながら
そういって、幹部室のドアを開けた。
「あ、おう」
返事を返した宏明に
微笑んで、ドアを閉めた。