桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)
ガチャ


「あ、飛鳥!
遅い~」

「やっと来たのか!」

そう言って
笑顔を見せる
卓也と圭斗。

「あぁ。
悪いな。」

幹部室に入っての第一声。

もうすぐ一時を回ろうとしていた。



部屋の真ん中のソファに座る。

目の前では
卓也がお菓子を広げていた。


「何かあったのか」

よく通る声で
涼が聞いてきた。

「涼。
何かあった..というより...

いや。
ちょっと気になることがあったんだ。」


「何々?
なんか面白そうなことでもあった?」

卓也が身を乗り出してくる。


「いや。
面白くはないけど」

「なーんだー」



なんだ?、と
目で訴えてくる涼に
目線を合わせた。


「...眼がさ。」

「?」

「人形の眼をしてる子が、
居るんだよね。」

「人形の眼?」
< 24 / 315 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop