桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)
「橘...?」

「...それ、
ロボットちゃんの事じゃないの?」


「あたり。
やっぱ卓也はわかったか」

「何でその子なの?」


「嫌がらせとか受けてても、
あの眼は変わってないんだ。

でも...なんか、噂とは違う気がして...」


「でもさ、ロボットの由来は
笑わない、泣かない、怒らない
なんでしょ?

だったらその眼も
噂どうり、何も感じない人、
何も感じないロボット、
って言うのであってるんじゃないの?」


みんながこっちを見ていた。
卓也が言っていることが正しい、
と言いたげな眼もあった。

「そう、なんだけど...

....何も感じないロボットなのに
猫を撫でたり話しかけたり...
猫に対して笑ったり、するか...?

...見間違いかも、知れないけど...
笑ってたよ。橘さん。」




「だから、
ロボットではないっていうか...

噂は
間違ってるんじゃないかな、
っていうか...」



俺、何言ってんだ...
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