桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)




「おうそうだよお前らの過失だこれは。
学校で挑発とも思える大々的な発表した時点で必ず狙われるって分かってたはずだ。
風獣が何を狙うかも、最悪されるであろうことも。
そしてあの子が何か過去を抱えていることも。」


グサグサと正論が刺さる。



「それを守れなかったからもう何も出来ません
ただ悔しくて傷ついてますって
頼りにならないどころじゃねぇわ」

わざと怒らせるようなことを言ってるのは
分かってる。
挑発的な言葉のオンパレードだ




「出来なかったんだろ!?
じゃあそれをこれからどうやって守っていくか、
どうやってあの子の傷をフォローするか!
どうやって決着をつけるか!
それをお前らは考えなくちゃいけないんだ。
それを理解したからあの子が怪我させられた時、連れ去られた時、すぐに動いたんじゃないのか!」


何かが、ドンッとぶつかってきた気がした。








そうか…



「わかってんだろ。
本当は。
あの時怪我させたのと同じように思ってんだろ」


飛鳥と卓也と宏明が
心当たりがあるかのようにハッと表情を変えた。






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