桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)
「せーかいはっ!」
カレーの匂い…
バンッ
「カレーライスでしたぁ!!」
そう言うと同時に
勢いよく右手でドアを開けた卓也。
「おー、日和!」
「卓也びっくりさせんな!」
「え、ビビったん?」
「ビビってねーし!!?」
声が交差する中に
卓也のエスコートでゆっくり入る。
「ね、審査員は日和だから、
食べて採点してよ」
そう言ってテーブルの近くまで一緒に歩く。
「はい、どーぞ!」
椅子を引かれて、言われるがままにそこに座った。
みんなもあちこちに座って、
手にはカレーの盛られたお皿。
左右と正面に座った5人がアイコンタクトしてくる。
「い…いただき、ます……」
みんなの目線をいっぺんに浴びながら
そう手を合わせてスプーンを持った。
っものすごく、食べづらい……!!
そぉっと、口に運ぶと待っていたかのように
「「「「「いただきます!!」」」」」
言うが早いかすぐさまカレーを食べ始めるみんな。