桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)


そうだ。これ、違和感あったんだ。



俺は関わらねぇ、っていうんじゃなくて
本気じゃないなら、とか。

そう、まるで…




まるで、余地を与えてるかのような。




パチン、と脳内で弾ける何か。



抜け道、だったんだ。
…日和のための。


本気なら関わる、って。








…ダメだよ、日和。


俺に、嘘は通じないから。

他の奴らには通じたんだろうけど。
みんな希望的観測をして、猶予を残して。
そうやって抜け道を作って期待してるんだ。


日和のこと。みんなが好きなんだ。




ごめん日和。

………諦められない。



卓也side end
< 288 / 315 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop