桜色の恋 (龍と桜とロボットと。)
長くて、永遠に続くんじゃないか、
って思った。

「終わった...」

小さく聞こえた声。

「「「「「!!」」」」」

全員で顔を見合わせた。

何も聞き逃さないように、
神経を張り詰めた。





「...かな...」




「何にもしてないのにな...」


!!!!!

よわよわしい、声。






「私が悪いんだよね...」

「そうだよ...
何もないのに
嫌われるわけないじゃん」

「私が悪いんだ...」

「何で私なんかが生まれて
来ちゃったんだろ...」

「もっと、
みんなに好かれる、
いい人が生まれてくれば
よかったのに...」


っ.....

息が詰まった。

自分を痛めつけるような言葉。
全て、自分のせいにして...

自分は存在価値がない、
とでもいうような....

「そうだよ...
私なんかより、
生まれてくるべき人は
たくさんいた...」

何で...
何でそんな風に
自分を傷付けるんだよ
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